CSRへの取り組み

コラム

Column

Columns about our history and toothbrushes.

弊社の歴史や歯ブラシについてのコラムを掲載

歯ブラシの歴史について!

ヤマト刷子工業株式会社(現ヤマトエスロン株式会社)の昭和初期の歯ブラシ。当時は木や動物の毛などを使ったブラシであった。

(ヤマトエスロン株式会社提供)

日本における歯ブラシの起源は6世紀頃。 仏教伝来とともに伝わった『 歯木』 と呼ばれるもので、木の枝の先端を歯で噛んでクシャクシャにしたもので、その部分を使って歯を磨いていたようです。そのような道具が伝わるまでは、指に塩を塗って磨いていたのではないかと言われています。

商用歯ブラシの日本第一号は、「萬歳歯刷子」という商品です。これは、現在のライオン株式会社の前身である小林富次郎商店から1914年(大正3年)に販売されたものです。歯ブラシの柄の部分が牛の骨でできており、ブラシ部分は豚の毛で、できていたようです。

大阪で歯ブラシ製造業が始まったのは、明治8年(1875年)ごろに政府が軍隊用として歯ブラシの製造を大阪の商人に依頼したのがきっかけ。
大阪府下の歯ブラシ製造業は、国内生産量のうち約5割を担う日本一の歯ブラシ生産地となったのです。
特に、八尾市周辺には多くの歯ブラシ製造工場が集中しています。

90年の歴史を越えて 1977年頃の植毛作業

持ち手材質(木、AS、ABS、ポリプロピレン等)毛材質(狸、豚等)

1977年頃の植毛作業(ヤマトエスロン株式会社 提供)

歯ブラシに使われている毛は?

昔は、動物(狸・ブタ・猪・馬など)の毛を使っていました。現在では、ナイロンなどの化学繊維を使用しています。

筒状に詰まっている毛を25~30㎜にカット

束の中に毛が約7万本詰まっています。
毛1本の太さは0.1㎜~0.2㎜

カットした状態

歯ブラシの柄は?

射出成形機

一般的な歯ブラシの柄は合成樹脂でできており、射出成形機を使って製造します。熱で溶かした樹脂を歯ブラシの形に彫り込んだ金型の中に2000kg/cm2の圧力で流し込み、冷却すれば完成です。一度に8~16本の柄を作ることができ、毛を埋め込む植毛穴は最初からあいています。最近(当社では25年程前から)は1本の歯ブラシに2種類の樹脂を使ったものもでてきております。

樹脂ペレット

歯ブラシの柄

歯ブラシのヘッド部分

歯ブラシの植毛(平線植毛)とは?

30㎜ぐらいにカットされた毛をU字状に半分に折り、平線と呼ばれる金属の板と一緒に穴へ打ち込みます。
※平線:一般には真鍮と呼ばれる金属が多く使われています。

歯ブラシの植毛後は?

植毛した状態では毛先が不ぞろいになっていますので先端をカットし、毛先が綺麗になるように仕上げます。
カットしたままだと毛先が角張っているので、毛先を研磨し丸く仕上げて完成となります。

歯ブラシの種類

毛先の種類

フラット毛

Wテーパード毛

シングルテーパード毛

ヘッドサイズ

超コンパクト

口が小さい人に人気高

コンパクト

現在日本市場で一番ポピュラー

レギュラー

昔の日本市場で 一番ポピュラー

スリム

歯科用に多い

ワイド

近年の流行り

毛の硬さ

歯ブラシの硬さには、柔らかめ・普通・硬め が有ります。(おもに、毛の太さで変わってきます。)